2m50cm

 



連日、誰かと一緒に、或いは一人で、何かしらのプロジェクトやお仕事をこなしている。疲れたな、と思うときもあるが、それよりも興奮している。頭と身体と指先が喜んでいる。



生きることが面白いなと思うのは、”時の経過”である。

上の画像はmountain high candle主宰、山田氏が企画・運営する「afterglow」のフライヤーである。DJ Calmのmusic navigateのもと、東シナ海に沈む夕陽を皆で眺めるというシンプルなpartyなのだが、近年はその場所を温泉に移し、露天風呂に浸かりながら音楽を聴くことも出来る、とてもユニークな音楽イベントになっている。2018年から4年、山田氏のキレッキレ・ディレクションを受けながら、彼の脳内にあるイメージを紙に落とし込む作業を手伝わせてもらっている。もはやこれは僕と彼のコミュニケーションの一つである。どこかのイベントの暗闇で「ねえ、せいちゃん」と言いながら、デカい身体を折り曲げて「そろそろヤろうかと思ってるんだけどさ」と、次回のafterglowの企みを耳打ちしてくれるヒトコマは僕にとってこの時期の風物詩となっている。この人は本当に準備が早い。鹿児島じゃ珍しいんじゃないかな、半年以上前から、この日のことを考えてモゾモゾ始めている。丹念なイメージと細かな作業を経て作られたフライヤーは、ほぼほぼ街中のナイスプレイスに手渡されている。友達の数や、自分のイベントに対する愛情、Calm氏への絶大なリスペクト、第一回から何も変わらないこの姿勢は、本当に感服する。俺にゃ出来ねえな、と、2m50cmの彼の身体を毎回見上げているのである。afterglowは11月6日、今年もそろそろ、終わりが近づく感じだね。

どこまでヤレるのかはわからんが、頭と身体と指先と、パソコンが元気な限り、このイベントには関わっていきてえな、と思っているところである。

余談だが、すでにこのイベントの告知ポスターが数点、街に貼られている。旅やコロナで制作出来ずにいた俺に痺れを切らした山さんが某印刷屋に駆け込み、そこのスタッフが(極めて適当に)デザインした代物である。当然、あれは俺や山さんの”仕事”じゃないぜ。今回のチラシが仕上がり次第、既に配布した店の分も貼り替えてもらいに行くと言っていた。愛のないデザインは馬鹿の落書きよりも虚しいな。

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