マジか、もうそれ

 




父ちゃん、行こうぜ。と言って起こされる。ストリートスナップにハマった三吾の誘いである。そもそも、人もモノも場所もレンズ越しに見れば愉しいが路上は別格である。愉しさと難しさがピッタリとくっついている、コントロール出来ない偶然性もある。その場に居るからといって気にいる写真はなかなか撮れない。












花か、豆腐パックだったな今日は。



今日も彼は楽しそうな目をしていた。
















たとえば俺が7歳のころ、世界はこういう風に映っていたのかと思う。「妖精が”撮れ”って言う時に撮るんだ」と三吾は言った。マジか、もうそれ俺には聴こえんやつや。


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