他作自炎、ふふふ。

先週、親愛なる友人が出場した「全日本シニアバドミントン選手権大会」を撮影するために愛媛に行ってきた。初めての愛媛、狙いを定めた道の駅にて(まさかまさかまさか、美味しくなかったらどうしよう、、、と)震える指先を見つめながら口に運んだミカンの甘さは、生涯、忘れないと思う。もちろん、愛媛ではミカンの美味さと同じくらい友人の活躍にも興奮した。勝ち進むごとに現れる癖のある難敵を、経験と技術とひらめきで退けるその様はスポーツに収まらず、その人の人生そのもののように思えてきて感情移入に拍車が掛かる。1日目、2日目を終え、最終日まで勝ち残り、決勝で惜しくも敗れて2位でフェニッシュしたのだが(シングルス・ダブルス共に)、毎晩ホテルに帰って泣いたよ俺は。毎日、感動して、毎日、明日も頑張るぞと気合を入れて。それにしても、やはりトップレベルの連中が技を磨き、シノギを削り、限られた枠を争う闘いは眩しい。学ぶべき姿がたくさんあり、背筋が伸びる、泣いてばかりじゃ居られない、シャッターを押す指先がしっかりと目の前の物語に触れられるよう鍛えねばな、と改めて思う。

そんな日々を過ごし、
鹿児島に帰ってくるとSNSに異変が起きていた。
鹿児島ではこの時期の風物詩とも言える「ash」という祭典が絶賛開催中で今年の俺もそれに少し関わらせてもらっているのだが、
「山下が失踪した」「山下が来ない」「山下いい加減にしろ」「山下ほらねヤルと思った」「山下そうじゃなきゃ」などなど、お叱りや野次や励ましの声が文字や音となり俺の携帯電話に飛んでくる。「冗談、探されてるよ」と直接自宅に来てくれる友人もいる。
昨日送られてきたメッセージには動画が添付されていて、いよいよ(別場所の!)他人様の!トークショーにおいても!ヤツらは!「山下が来ない!」というイジりをカマしていた!(絶対に滑っているはずなんだ!)
愛媛に発つ一日前に抜いたオヤシラズの傷は完治し、
顔の腫れは治まった。Wカップの日本代表も(ほぼ)終わった。
俺も逃亡騒動への便乗を終える。
【ROAD TO 鴨池球場 in ash2022】
ぼちぼちイカせてもらいます。

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